輪環の魔導師10 輪る神々の物語


面白かったです。
最終巻まで楽しく読むことが出来ました。


フィノの病んでいる性格がここまでストーリーに関わってくるとは思っていませんでした。
てっきりちょっとしたキャッチーなアクセントかと。
この著者の作品ではヒロインは覚悟を決めるシーンが好きで本作でもそんな強さを感じさせてくれた部分かと、負の方向ですが。
弱さと強さが極端なだけで、本質的にはこれまでのヒロインと一緒なのかなと。
そして、そんなフィノを理解して受け入れるセロも格好良くて。
本作も良いカップルでした。


最後の”星詠み”に出てくるあっちの世界というのは明らかにパラサイト・ムーンのほうですよね。
エスハがまた何かたくらんでいる描写を持ってきたということは、パラムンの新たな物語が読めると期待してもいいのかな。
パラムンが大好きな身としては気になって仕方がありません。