マージナル 4


マージナル 4

マージナル 4 (ガガガ文庫)

面白かったです。
今巻はかなり緊迫感のある物語でした。
読んでいてハラハラさせられ、とても楽しめました。


京也が最初から追い詰められている展開は珍しかったかな。
これまでは、いつも余裕を持った行動をしていて、危機に陥るのは最後くらいだったような。
超然とした京也が人間味のある恐怖に苛まれ、くじけそうになる姿というのが印象的です。
御笠と出会ったことによる京也の心境の変化は大きいのだなと感じました。
まぁ、今回の危機も御笠と知り合ったことによる影響な訳ですが。


京也がスターマインの裏切りを予想できなかったのは、変わってしまったためなのか、それとも変わらなくても気づけなかったものなのか。
今回の事件が変わらなければ起きなかったとはいえ、ちょっと考えてしまいました。
スターマインにとってのブラッディユートピア、そしてヴェルツェーニの存在がここまでとは思っていませんでした。
裏切りは完全に予想外だったな。


最終的にヴェルツェーニという存在から逃れられなかった京也が今後どのような行動をみせるのか。
興味深いので、続きが出て欲しいです。
御笠と宇佐美の接触も気になりますし。