いちばんうしろの大魔王 ACT 3

ちょっと物足りないかな。
ころねがメインの話だと思って読み進めていたら、ヒロシに持って行かれてしまったのが残念。
最後はころねで締めてくれたけど、2人の話を別に書いてくれたほうが楽しめたかな。


自分の意思とは関わらず阿久斗に対して色仕掛けをしなければならないころねの人造人間という立場に悲しいものを感じさせるのですが、普段からからかっているだけにそういう雰囲気は感じさせず。
感情を出せないではなく、出さずにやっていたと考えて良いのかな。
感情をあえて出さずに普段と同じように振舞おうとしと想像するとニヤつけてしまいます。
今まで本心を見せてこないキャラだけに、最後に見せた笑顔というのも印象的でしたし。
だからこそ、解決に関してはころね自身ではなく、阿久斗にしてもらいたかったなという思いがあります。


ヒロシの話は結構リアルな展開もあったので重たい部分があるなと。
単なる子分役だとばかり思っていたのですが、重要なキャラになりそう。
勇者となると魔王と敵対することになるのだろうけど、どのようにして対立することになるのかな。
今後の物語にどう影響してくるのかが気になります。


今巻は阿久斗が魔王に転落していくという展開ではなく、魔王という存在に関わる話だったような。
気楽に読める話には変わりないですが、複雑さも出てきた感じなので続きに期待したいです。
未だ、けーなの存在意義がハッキリしてこないのも気になるな。