黄昏色の詠使い5 全ての歌を夢見る子供たち

Episode 1が完結という事ですが、今巻も綺麗なお話で楽しめました。
ネイトとクルーエルが2人で歌を紡ぐシーンは毎回の事ながら賛来歌の美しさを感じさせてくれました。
この作品のこの雰囲気は凄く好き。


ただ、視点の移り変わりが激しすぎるかなというのが気になったところ。
徐々に盛り上がっていく様を楽しむことは出来たのですが、ちょっと全体の盛り上がりとしては抑えられてしまったような気がして。


雰囲気だけでなく、ストーリーも綺麗なわけで。
今巻はネイトとクルーエルが心を通じ合わせ、打ち勝つという展開だったわけですが、この先も綺麗なストーリ展開になると考えて良いのかな。
カインツとイヴマリーの2人が好きな自分にとっては期待してしまう部分。
今回のテーマが物語の根本であるとするなら、この2人にも幸せが訪れるのかなと。
今巻の2人のほんの少しのシーンだけでも充分に楽しめてしまう自分だけに、このへんは楽しみで仕方ないです。


まだまだ未解明な部分も多く、続きが楽しみです。