タザリア王国物語3 炎虐の皇女


タザリア王国物語3 炎虐の皇女

炎虐の皇女―タザリア王国物語〈3〉 (電撃文庫)

凄く面白かったです。
衝撃の展開という帯の言葉通りというか、衝撃的過ぎる急展開に興奮しました。
待っていて良かった。


序盤の展開についてはもっと落ち着いて内政を進めるものだと思っていたので意外でした。
ずいぶんあっさり終わったなと。
それと前巻から分かっていたことですけど、ジグリッドは完璧な主人公ではなく周りに助けられてなのだなぁと。
それだったら、もっとジグリット自身のカリスマ性が引き立つ展開が欲しいなとも思ったり。
ダルタの忠誠心は充分感じられましたが。


後半は本当に急展開で驚き。
リネアの縁談についてはもっと揉めるかと思っていたのですが、嫉妬で決まるとは。
そこから先については、完全に予想外過ぎ。
ジグリットがここまで酷い扱いを受けるとは思っていませんでした。
ニグレットフランマがあるので、なんだかんだでピンチはしのげるのかと思っていたもので。
リネアの狂気については、ついていけるようなついていけないような。
目的のためには手段は選ばないという感じですが、ちょっと破綻している部分もあったりと。
これからどうジグリットに接していくのか、ジグリットがどう対応するのか気になります。


終わり方に関しても、ここで終わるのかと。
続きが楽しみすぎます。
ここからが本当の英雄譚になることを期待。
でも、正直今後の展開は予想つかないな。
今は憎悪しかないわけだし。
あと、アンブロシアーナやナターシの出番がなかったのが残念。
特にナターシ。
どう絡んでくるのかが楽しみだったので。
早く続きがでますように。