ムシウタ09.夢贖う魔法使い

今巻も面白かったです。
このシリーズに関しては毎回言ってるような気もしますが、面白いものは面白い。


今巻は"エンクロージャー""バブル""パラダイムシフト"という経済界での事件とそれに関わる"始原の虫憑きα"の落札をかけたオークションということで、どう転がっていくのかとハラハラドキドキしながら読み進めました。
招待のつかめない相手、それでも強気に攻める七那に興奮しっぱなし。
そんなところでの、急展開には驚きと唖然でしたね。
そうくるかと。
そこからのオークションの展開にも驚かされましたし。
いや〜、楽しかった。



嫌なお嬢様へとなってしまっていた七那に結構ショックを受けていたので、今巻の七那の心情には心動かされるものが。
ツカサのことを恨もうとしながらも追い求めてしまう七那の姿には辛い思いもしてしまいますし。
今巻で七那のことが好きになってきた自分としては物語の急展開での先行きが不安で仕方なかったですね。
そんななかで、きらりにかけた一言が良かったなぁと。
真相を知っている読者側としては伝えたいもどかしさを感じたりもしてしまうのですよね。
それでも真相を知っているからこそ、伝えないきらりの強さはかっこいいし。


ラストに関してですが、これからどうなっていくのかさっぱり。
虫憑きの根幹へと迫っていくのだろうな。
楽しみ。
ただ、エンクロージャーとかがそれとどう関わっていたのか良くわからなかった…


今巻を読んでても思ったのですがキャラクター把握が完全に追いついてないなぁと。
新キャラなのかどうなのか判別がつかないよ…


最後に、オークションって怖いですよね。