モノケロスの魔杖は穿つ2

こんなスケールの大きな話だったけ(色々と)、というのが最初の印象です。
巨人で決戦するなんて…
最初は正直ポカーンとしちゃった部分があるのですが、


「そのまま行けェ!本州パァァンチ!!!!!!」


とか言われちゃうと、なんかもう全て許せちゃいます。


この作品で僕が好きなのは、こんな風に気の抜けてしまう部分かなぁと。
転んだりとか、忍法だったりだとか。
決戦も熱い、というのとは違うのだよなぁ。
それでも、楽しめるというか。
ただ、今巻は麻奈がわりとまともぽかったのが残念。
もっと暴走してくれたほうが楽しいので。


律と師匠の関係といった真面目な部分もあるのですけどね。
律が「王国」での役割を見つけ、「王国」も少しずつらしくなってきたので、これからが楽しみな面も。
それだからこそ、進むべき道を定めた律にはもうちょっと見せ場が欲しかったなぁと。
新たな装備も得たのだから。
活躍しているのですが、他の存在で薄れちゃっているような。
個人的に新装備が気に入ったというのもあるのでしょうけど。
カドゥケウスといい、装備品のセンスが好み。


なんといっても律の新装備である千早城が良いです。
巫女装束(みたいなもの)が変形して、鎧、翼、そして巨大マニュピレーターに!!
素晴らしいです。
言うことありません。
模型栄えしそうだし。


最初読んだときはついていけなかった部分があったのですが、釈然としない思いがあって2回目を読むと笑いがこみ上げてくるというか。
自分でも不思議な気分です。
それでも、1巻のときのほうが変な作品だったなぁと。
ちょっと残念。