神明解ろーどぐらす 3


一気に物語が動いたなというのが一番の印象です。
期待していた波乱の展開が待ち受けていただけにとても楽しめました。


これまでの下校シーンに関しては、この著者らしい"くどさ"があまり感じられず残念に感じていました。
十勝の下校への全力投球な姿のずれっぷりは楽しいのですが、なにか物足りないなと。
ただ、今巻ではこれまでに積み上げてきた、きらら・まりもの変化が感じられて楽しめました。
とくに恋心を自覚しているまりもが可愛らしくて良いなと。


留萌の登場からの流れに関しては、緊迫したやり取りで興奮しっぱなしでした。
てっきり、さきっぽ関連のエピローグで〆るのだろうと思っていたので不意を衝かれてしまいましたし。
1・2巻のエピローグから期待はしていたのですが、それ以上の展開で凄いとしか言いようがないです。
留萌の存在、まりもの危うい恋心という2つの不安要素を活かして、一気に波乱を呼び起こしたなと。
まりもがきららに対してキスの質問をするシーンは特にゾクゾクしながら読み進めていました。
こうなると、さきっぽの笑顔にもなにかあるのではないかと邪推してしまいます。
十勝は留萌の危険さは認識していても、まりもには気づいていないし、これからどんな展開があるのだろう。
夏休みで下校がないというのもありますし、留萌の存在についてもすべて明らかになったわけではないですし。
あ〜、気になって仕方ない。
続きが非常に楽しみです。