この中に1人、妹がいる!


タイトル

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)

生き別れの妹が正体を隠して結婚をしようとしてくるという設定はインパクトあるよな。
主人公である将悟が疑心暗鬼に囚われながら好意を寄せてくる女の子の中から妹を見つけようとする展開には期待通りの面白さがありました。
好意を寄せる心乃枝や雅が将悟のことを妹好きと勘違いして、妹になりきって積極性を見せてくるという展開も下らなさも感じてしまうのに、当事者にしてみれば恐ろしいことなのだよな。
今巻での真相に関しても思わぬもので楽しむことができましたし。
なにより今巻で決着のついている部分があるとは言え、それもフェイクの可能性があるというのが面白いな。
結局全員が未だに妹候補なのだよな。
本当の妹は誰なのかと考えれば考えるほど深みに入ってしまいます。


今巻では最初から好意を持っていた2人がメインだったわけですが、次巻以降では他のキャラが好意を寄せ始めるという展開になるのかな。
妹が誰なのかわからない以上、将悟はこれからも悩まされ続けられるのだろうなと思うと楽しみ。
続きに期待したいです。


個人的にエロイ展開よりは、ラブコメってくれたほうが好きなんだけどな。
あと、女の子のほうからDNA検査を持ちかければ一発なのだろうけど、そういうのは深く考えずに楽しんだほうがよさそうな作品かな。