Baby Princess〈4〉


Baby Princess〈4〉

Baby Princess〈4〉 (電撃文庫)

ヒロインが19人なんて、どんな作品になっているのだろうと気になって読んで見ました。
せっかくなので4冊まとめて。
最後まで名前とビジュアルが一致しないキャラもいましたが、思っていたよりは個々の区別がつきますね。
ただ、さすがに19人もいると描写に偏りも出てしまいますし。
主人公と年齢が近いと学校での描写も多くて印象に残りやすいですね。
あとはインパクトが強くないとなかなか覚えられないな。


主人公の意思や個性をここまで感じさせないのが逆に凄いなと思ってしまったり。
ヒロインたちが個性的だからというのもあるでしょうが。
本人が流されていることを自覚しているのもちょっと驚きでしたし。
読者が投影したいようにという考えなのかな。
ただ、そんな主人公に不満を抱かないのが不思議。
普段なら嫌になりそうなのですが、気楽に読める作品だからでしょうか。


3巻を読んでいて疑問点が。
氷柱が3月14日生まれと書いてあった後に、1学年下の立夏が4月生まれと書いてあって混乱しました。
最初は読み間違えたかなと思ったのですが、そうでもない。
ホームページまで見に行ったのですが結局疑問は晴れず(小説は設定が微妙に違うのですね!)。
そんなわけで、ググッてみたら当初より矛盾点として指摘されていたことなのですね。
先人の知恵を借りるなら氷柱と立夏は誕生日違いの双生児ということでしょうか。
だから髪型同じなのですかね?


いつのまにか次巻が楽しみな作品になっていました。
主人公がもっと自発的に動くときがくるのかなと期待してみたり。
ヒカルを"体育祭の女王"出場について説得するシーンは自分の意思を感じさせて楽しめましたし。
色々と気になる点もありますし、早く読みたいな。