ピーチガーデン 1.キスキス・ローテーション


ピーチガーデン 1.キスキス・ローテーション

ピーチガーデン 1.キスキス・ローテーション (角川スニーカー文庫)

面白かったです。
あらすじからは軽いだけのお話かなと思ったりもしたのですが、そんなことなかったです。
コメディとしてのテンポも良く、ストーリーに関しても楽しむことができました。
特に後半の隆をめぐる犬養とまかみさんの修羅場展開、それに絡むキスが良いですね。
終盤は楽しいなんていってられない状況でしたが。


呪法というものが思っていた以上にシビアな設定だなと。
失敗時のリスクもそうですが、長引くことで恋人候補が殺し合いをはじめるというのは普通に恐ろしいなと。
ただ、このおかげで物語に緊張感が生まれていて良かったかなと。


気になることがひとつ。
呪法の発願者は除福船団の血族から選ばれるということで良いのかな?


まかみさんの本心に関しては予想しやすかったのですが、その執着心までは思い至らなかったかな。
プロローグはてっきり呪法の影響を受けてのものだとばかり考えていました。
それが元からだったとは。
隆の今までの告白の失敗に関してもこっそり裏で手を引いていたのだと予想していたのですが、あまりにも直接的でビビリました。
素直になれないだけの可愛いキャラだとばっかり思っていたのに。


犬養に関しては、ヒロインとしてちょっと強すぎではないのかな。
何度も助けられ、戌の性質も加わって隆への懐き具合が凄まじいです。
あんまりにも可愛すぎるので、他のヒロインの勝ち目が見えてこない気が。
ライバルを出すにしても圧倒的過ぎるのは次巻以降どうするのだろと思ってしまいます。


次巻以降も修羅場展開は期待して良いのかな。
罠とかも張り巡らされそうなので、隆がどうくぐりぬけていくのか楽しみです。