火の国、風の国物語6 哀鴻遍野

もの凄く面白い。
なんとなく前から気になっていた本シリーズに手を出してみたのですが、期待以上でした。
6巻まで一気に読めたことを喜べば良いのか、もっと早く読んでおけばよかったと悲しむべきか悩ましいほどです。


シリーズを通して読んだわけですが、なんといってもアレスの活躍がカッコイイ。
ピンチに颯爽と現れるシーンには鳥肌が立ちますし、圧倒的な戦闘展開には興奮するしかないです。
本当に強すぎて爽快感さえあります。
今巻のように明確な悪意に対する戦闘のほうが読んでいて気分的に良いのはもちろんですが、そうでなくても嫌悪感といったものは無いかな。
そこにアレスの貫こうとする意志が明確にあるからだろうな。


戦争を描くということで残虐なシーンもあるのですが、あまり悲惨さを感じないと思ったりもします。
名前のあるキャラが死んでないからかなと考えたのですが、普通に死んでいるのを思いだして勘違いに気づいたり。
戦闘シーン以外でのアレスのとぼけっぷりやクラウディアたちとのやりとりで和まされるのかな。
上記のアレスの無敵っぷりに圧倒されてしまっているというもあるでしょうし。


今巻ではヴェリックやバルティアスの熱い物語に楽しめました。
アレスだけでなくほかの登場人物でもこのように楽しめるというのは良いですね。


続きが早く読みたい作品に出会えて嬉しいです。
楽しみで仕方ないです。
次巻は風の戦乙女の活躍に期待したいな。