タロットの御主人様。6

面白かったです。
物語の核心に触れるような機会が増えてきたためか興味引かれる部分も多いですし、ストーリー自体も楽しむことが出来ました。
ここ最近は安定して面白いので、お気に入りです。


今回は久々に香澄が活躍していましたね。
1巻以来あまりパッとせず、節制のほうに良いところ持っていかれたりと存在感の薄さを感じてしまっていたのですが、恋に戦闘にと頑張っていたのが良かったです。
今までに積極的に行動することの出来なかった彼女が勇気を振り絞る展開はベタながらも、ちょっと変わった性格も合わさって楽しんで読むことが出来ました。
暴走してしまったり、妄想にふけってしまう姿が際立っていたなと。
その積極性の発露によって引き起こされた事態には痛みもあってと、物語にも大きく関わったことも面白いと思えた要因ですね。
コメディとシリアスのバランスが丁度良いです。


秋人の能力については引っ張るなと思ってしまいます。
色々と匂わせてはくるのに、その力を発揮する展開にならないので肩透かしをくらった気分に。
今巻では部分的には使われるのかなと読みながら思っていたので残念。
前巻もそんな風に感じたのですよね。


何気なく美味しいところは三崎がもっていっているよなと思ったり。


続きにも期待したいです。