らじかるエレメンツ


らじかるエレメンツ

らじかるエレメンツ (GA文庫)

楽しかったです。
タイトル通りの過激なネタ満載で笑いながら読むことが出来ました。
ネタの勢いが凄かった。


ストーリーに関しては、あらすじに書いてあった所属する化学実験部が廃部になるのを防ぐためにスポーツチャンバラで頑張るという話がで本当に丸々1巻書かれていて、なんと馬鹿馬鹿しいこと。
ただでさえ個性的な性格をしたキャラが、オカシな行動をし続けるのだから個々の展開もくだらなさが半端無いです。
特訓シーンや最後の世界大会と熱い展開が無いわけではないですが、各キャラが起こす言動の数々の奇天烈さの方が印象強いな。
そのため、物語として楽しめたのが、過激なネタが楽しめたのが自分でも良くわからない部分もあったり。
深く考えずに純粋に楽しむことが出来たということで良いのかな。
ただ、ラブコメという点ではちょっと弱いかなとも思います。
鉄太郎、羽卵、アルミの3角関係はあるものの、足しましたみたいな雰囲気が感じられてしまって。


登場人物の名前が元素名由来になっていることも、化学をかじっている人間としては楽しんでいました。
そして由来する元素が分からない人物がいて、引っかかっているのも事実。
元素由来では無いのかなと思いつつも、自分が気づいていないだけかもしれないと周期表とにらめっこしたりしました。
住吉澄夫は今後も登場しそうなキャラだから由来がありそうなのだけど、まったく思いつかない。
気になる。


個人的な理由からタイトルで忌避していたのですが、読んで良かったです。
既に出ている2巻を読むのが楽しみです。