カッティング〜Case of Mio Reincarnation〜

面白かったです。
ミオとカズヤの物語として、とても楽しめました。
満足です。



ミオを立ち直らせたカズヤには、自暴自棄にならずにミオを今までどおり支えて欲しかったという思いもあります。
ただ、やはり生の実感をもてないということは辛いことなのでしょうし、その反応のほうが自然な気もします。
お互いの想いを確かめ合うということにつながっていくことにもなりましたし。
ミオとカズヤ二人で支えあっていく展開は別段特別なものではないですけど、その過程が飾り気なく綺麗に描かれていたのが良かったです。
エピローグはニヤつけて良いですしね。


カズヤへのB.R.A.I.N.complexの適用はちょっと反則ぽい気もしなくはないですが。
生き返らすにはこの方法しかないけど、カズヤに施すのは無理だからどうするのだろと前巻読んだ後に思ったのですが、アッサリ成功させていてビックリ。
技術の進歩で片付けられるとはなぁ。
その分、物語が面白かったので良いのですけど。


これでミオの物語は終わったわけですが、この著者の次作品はどうなるのかな。
カッティングの別物語なのか、まったく別物語なのか。
どちらにせよ楽しみにしたいと思います。