H+P (1) ―ひめぱら―


H+P (1)  ―ひめぱら―

H+P(1) ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫)

下に感想の書いた「女帝・龍凰院麟音の初恋」の同著者による同日発売の作品。
あらすじを読む限り、エロいハーレムものという認識しか持てなかったもので、正直コチラの作品のほうが期待としては低かったです。
が、コチラの作品のほうが読みやすかったですし、楽しめました。
確かにエロいハーレムもので間違っていないのですが、恋愛ものとして読んでもコチラの作品のほうが好きだなと。
ハーレムものなので各ヒロインに対する描写が割かれてしまうわけですが、ユフィナに限って言えば恭太郎とのやりとりを丁寧に書かれていたように感じますし。


主人公の性格の違いもあるのかな。
コチラの主人公である恭太郎は堅物という設定なので、エロい展開が多い作品ですが下品ではないのだよな。
そこらへんが、コチラのほうが読みやすいと思った要因なのかと。


これからの展開に関しては、基本的には恋愛中心なのかな。
だとしたら、続きが気になるという点ではコチラのほうが弱い気もしてしまいます。
恋愛ものとしては楽しむことが出来ると思います。
姉妹同士や敵国の女帝との争いと恋愛模様は複雑になっていきそうですし。
ただ、それ以外の点はどう描いていくのかなと。
女性しか魔法が使えない世界やそれに従わない存在、主人公やヒロインたちの家族といった点で気になる部分はあるのですけどね。
続きを楽しみに待ちたいと思います。