俺の妹がこんなに可愛いわけがない


俺の妹がこんなに可愛いわけがない

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

面白かったです。
タイトルのインパクトに負けて読んでみたのですが、良かったです。


オタクである妹・桐乃に振り回される兄・京介の様子に笑わされました。
自分の趣味の良さを教えようとする桐乃に従わなければならない展開がテンポ良く、そしてオタクネタを含めて描かれるので読むのが楽しかったです。
趣味の良さについて他の人にも知ってもらいたいという思いは、僕自身にもあるものなので読んでいて自分自身に突き刺さる所もあるわけですが、それはそれで楽しめたかなと。
人の趣味を押し付けられるほうはたまったもんじゃないのだろうなと他人事に思ったりも。
妹のことが嫌いだなどと言いながら、面倒良く見ている京介は良い兄だなと思いますね。
この物語の最大の面白みというのは、妹のために体を張る京介の格好良さだと思いますし。
ホント最後の京介が必死に妹を守ろうとする展開は良かったです。


これシリーズモノなのかな。
これだけでも綺麗に終わっているので良いのではと思ったりもしますし、個性的な脇役がそろっているので違った物語も読みたいなとも思ったり。