輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫

随分とフィノの狂気が強調されているなというのが印象。
セロの寝顔を無表情にずっと見続けるとか、怖いです。
ただ色々と描写されるので、これからの物語で重要になってくるのかなとも思えてきます。
オルタフの影響だけでなく、過去の出来事も関わってきているようだし。


ストーリーに関してはちょっと物足りないかな。
盛り上がりに欠けたような。
内容的に続く、といった感じですし。
イリアードとヴィオレが再会した時にもっと何かが欲しかったなと思います。
この辺は、次巻に色々とあるのでしょうが。


この作品の(というかこの作者の描く)女性は強いなと思ったり。
だからこそ、セロも強くありたいと思ったのでしょうが。
最後の覚悟を決める場面は主人公らしくて良いですね。
これからが楽しみ。


セロの正体が明らかになったことで、物語はますます激しくなっていくのかなと期待。
続きを楽しみに待ちたいと思います。


パナンゾロン・スノウには正直に言って違和感が。
パナンゾロンというとゴキブリというイメージしか湧かないもので。
イラストがあるというのに脳内では......