モーフィアスの教室２ 楽園の扉

モーフィアスの教室〈2〉楽園の扉 (電撃文庫)

綾乃が直人の家に住むということで、水穂を含めた3人の関係がどうなるかが楽しみだったのですが、期待通りの展開で楽しめました。
直人を綾乃にとられて嫉妬する様子が良いですね。
口数が少ないけれど、というより少ないからこそ思い切ったことを言ってきますし。

ただ、直人、綾乃、棗の関係のほうがより気になりますね。
棗が2人と仲良くしていたいという思い、行動する部分が楽しめるのはもちろんなのですが、なにより棗が秘めている思いが今後の展開にどう関わってくるか楽しみで仕方ないです。
綾乃自身が直人に対する思いに対して自覚がほとんどないために、修羅場的な盛り上がりはまだないのですが今後は油断できないです。
「わたし、ずっとこっちにいるわけじゃないんだから」と繰り返す綾乃の可愛らしさは既に堪らないものがありますし。

物語としても、完全に予想外の真相で面白かったです。
ここまで侵食されているとは思い至らなかったのでビックリしました。
色々と怖い展開に怯えながらも、最後は綺麗にまとめてくれたのが良かったですね。

今巻も楽しめただけに、今後が楽しみです。
キャラクターの関係も、物語の展開もどちらも期待したいです。