殺×愛7 ‐きるらぶ SEVEN‐
とうとう殺×愛の最終巻。
とりあえず、ラストに対する思いついて書いておきます。
本書で書き下ろされたエンドロールに関しては、自分の中でどう判断するか悩みましたね。
蛇足だ言ってしまうべきなのか、あって良かったと言うべきなのか。
最終的な結論としては、あって良かったと思います。
ハッピーエンドが好きなんです。
本文中にある本田栞の
「悲しいだけの物語なんてキライなのに……。ハッピーエンドじゃなきゃ……イヤなのに……」
というセリフのとおりなのだと思う。
この物語を読んできたなかで、最後には幸せな姿を見せて欲しいといつも思っていました。
幸せなラストを待ち望んでいたんだと思います。
だから、最後のエピローグは幸せにあふれて美しいもので良かったと言えるのだはないかと。
話が飛んでしまいますがスニーカー文庫の「ポケットの中の戦争」の小説版が好きなんです。
あとがきで著者自身が以下のように書いているのですが
一流の悲劇が、瞬く間に三流のハッピーエンドに堕ちることは目に見えています。
しかしぼくは、小説"ポケット――"はそれでいいのではないかと、そう思ったのです。一流の悲劇である、OVA"ポケット――"を観た皆さんが、その感動ゆえに持つであろう、せつなさ、やるせなさを、少しでもやわらげてあげたら――と。
上記の言葉を引用すると三流のハッピーエンドだと言っているようで申し訳ないのですが…
僕は小説版を読んで良かったと思えたのですね。
OVA版も好きですが、小説版も好きなんです。
ほっとできるというのは良いことだと僕は思います。
ただ気になるのは、神の世界滅亡をはじめた原因を語る部分に関して。
ちょっとずるいよな〜なんて思っちゃったり。
そんな書き方されると、エンドロールを認めなくちゃみたいな思いにさせられちゃいますよ。
最終話だけでもそれはそれで良いと思える自分がいるのは確かなのですけど…
内容に関しては、ラブラブなヒソカとサクヤが見れたのはやっぱり良かったですね。
特にサクヤの幸せな様子が良い。
やっと相思相愛だとわかったサクヤがほほえましくて仕方ないです。
悲劇的な部分に関しては、エンドロールで全部もっていかれてしまった感じなので、なんといったら良いかわからなくなってしったのですけどね。
それでも、幸せに満ちた、希望にあふれたラストが良いなと。
とても楽しめたシリーズでした。