ゆらゆらと揺れる海の彼方⑧

凄く面白い。
別段派手なこととか起きてないのですが、心躍るというか。
燃える展開です。


だんだんと重要な存在へとなっていくシグルド。
そして、そこに集まってくる仲間たち。
敵であるはずのシュニッツラーがどうやってシグルトのもとにくるのか、それだけでも気になってページをめくる手を止められなくなります。
こういう展開大好きです。


とうとう貴族にまでなってしまったシグルドですが、今までと変わらずぼんやりしているのですよね。
それでも、先を見通す力は見せ付けてくれるわけで。
そんなシグルドに嫉妬してしまうギュンターの気持ちがなんとも。
自分たちのためにしているのだとわかっていても、抑えるのはむずかしいよな。
今後、ギュンターがシグルドにどのような影響を与えるのか、どうしてシグルドが帝国を築こうとするまでにいたったか、目が離せません。
エミリア、エレオノーラとの関係がどうなっていくのかも楽しみだし。
シグルドと話せて喜ぶエミリアとか、それを見て不安になるエレオノーラとか今巻だけでも楽しめましたが、もっとと思っちゃいますね。


上下巻とのことでしたが、全然終わってませんね。
面白いので良いのですが。
あとがきに代えてで短編を書くあたり、書きたくても書きたくてもページが足らないという作者の思いが伝わってきます。
内容も面白いですし。
普通のあとがきも読みたいななんて思いもしますが。<七皇戦争編>も面白いのですが、本編も早く読みたいな。