暗闇にヤギを探して３

あまりにも意外すぎる。
かなり驚きの展開です。
そして、面白かった。

ずっとメインヒロインは千早で決まりだと思っていました。
今までの描写だとどうしてもそう思ってしまう。
それがまさか風子になるなんて。
1巻の感想に風子にもっと出番をと書くような自分にとっては嬉しい誤算のような気もしますが、驚きのほうが強いです。
やっぱり、ちょっと唐突。

1巻から繋がっている部分もあるのですよね。
どこまで作者が考えていたのだろうと思ってしまったりも。
風子の気ぐるみ挿絵が章タイトルの下に描かれていたのもこのラストのためなのでしょうか。
マスコット的存在だからと思っていたのですが。

それにしても、いつもラストが凄い爽やかなんですよね。
僕としてはこういう終わり方が好きです。
今巻はもうヒューヒューという感じで良かったです。

これで最終巻かと思うとさびしいです。
この作品の持つ不思議な雰囲気というものを気に入っていたのだなとあらためて思いました。
この作者の新シリーズに期待したいです。