恋する乙女と守護の楯 -The Shield of AIGIS- (下)

楽しかったです。
上巻がゲームをなぞっただけだっただけに不安に思っていた面もあるのですが、下巻はアレンジが良い具合に効いていて面白かったです。


ゲームとは異なる護衛対象の雪乃たち3人全員に正体がばれるところで終わった上巻の続き。
どういう展開になるのかなと思っていたのですが、基本的にはゲームのシナリオを取り込んだ形でした。
ただ、3人全員に正体がばれている展開を生かしており、3人の魅力を充分に引き出した物語として成り立っていたのが良かったです。
3人とも可愛らしく書かれていたなと思います。


最後の展開に関しては、どうしてもページ数が足りないなと思ってしまいます。
設子とのやりとりはもっとじっくり読みたかったです。
まぁ、最後に優遇されていたから良かったかなとも思ったり。
有里も含めた嫉妬もあったので楽しめましたし。


ゲームをしていてストーリーを分かっていても、分かっているからこそ楽しめる物語になっていたと思います。
イラストにも楽しむことが出来ましたし。
良かったと思えるノベライズでした。


笹塚が登場しないことにも、女だけの学園ということにする意味があったのだなと思ったり。