さくらら!


さくらら!

さくらら! (MF文庫J)

楽しめました。
ただ、ちょっと物足りないものを感じたのも事実。


行也が桜や小梅といった面々に振り回される様は良かったです。
同著者のモノケロス同様の、独特な掛け合いは読んでいて楽しいです。
脱力させられるという感じかな。


登場人物に関しては比較的素直なような。
変な行動はとっても、ひねくれてはいないような。
個人的には脇役のエラントリィの設定が気に入りました。
そういうオチをつけるのかと。


ただ、ストーリーに関しては期待していたものよりあっさりに感じてしまいました。
もっと奇妙な展開や複雑なものを求めていたのだと思います。
今巻ではまだ未解明な謎が続刊で解決されていくことで、そこらへんは面白くなっていくのかなと期待したいところ。
少なくとも桜の母親については気になるし。


今後、行也と桜の仲がどう深まっていくのか、立ちふさがるものをどう乗り越えるのかは楽しみ。
ただ、全体としてのストーリー展開は続きがさっぱり読めません。
これからどのような話になっていくのかな。