シフト 2 ―世界はクリアを待っている―

てっきり、来月刊行の3巻でラストだとばっかり思っていたのですが、今巻を読む限りそうではなさそう。
新たな謎の提示のほうがストーリーが進行するよりも多かったような。
夢世界ではなくて現実世界のストーリーがメインだったので、前巻の続きを楽しみにしていた身としてはちょっと肩透かしな部分も。
それでも、夢と現実とが絡み合っていたので楽しめました。
夢と現実での時間の進行速度が違うという点は頭にあったのですが、各人によるズレというものあるのか、というか無いほうが不都合だよなと思ったり。
そこらへんが今後も活かされたら面白そうだなと。


祐樹は多くを知っているがために、現実でも夢でも苦労しているな。
現実でも助け合えれば楽なのでしょうけど、それが出来ないというのは読んでいるほうとしてもじれったいものが。
現実世界での邂逅がこういう物語の楽しさかなと思っていたのですが、ペナルティみたいなものがあるのでは難しいよな。
祐樹の正体を沙緒が知る時が来るのかなと、期待してしまう思いも捨てきれないわけで。


高嶋空自身についてはほとんど進展がなかったのが驚き。
メインに進むとばっかり思っていたもので。
ただ、次巻ではメインに進むらしいので楽しみ。
ラストも色々と気になる終わり方でしたし。
素直に考えて良いものやら、気になる。