空ノ鐘の響く惑星で 外伝-tea party's story-

空ノ鐘の響く惑星で」の後日譚や過去話の短編集という形の外伝ということで、かなり楽しみにしていました。
そしてその期待に違わず、面白かったです。
ほんと外伝が出たことが嬉しい!


冒頭2行目の”ウルク・アルセイフ”という名前で既にニヤニヤが止まりません。
各ストーリーにおいても、基本的には幸福があふれていて良いですね。
読んでいて気分が良いというか、安心して読めますし。


なんといっても、脇役たちのカップルのラブが素晴らしい。
ハーミットとシルヴァーナに、ブラドーとソフィアとたまらないですね。
ちゃんと結ばれた姿には良かったなぁという思いが。
そして、夜這いをかけようとするソフィアがもう…
なにやってるんだといういう感じですが、ニヤけて仕方ないです。


そんななか、ベルナルフォンをめぐる話にかんしては涙ぐむことに。
幸せあふれる物語の中では、不意打ちですよ。
ストーリーとしてはやるせない思いが残ってしまうのですが、ベルナルフォンのことがかなり好きになれましたね。


なかなか出てこない主人公にやきもきしながらも、新たな世代の姿も楽しめましたし。
ラストの締め方も凄くよかったので大満足です。
欲を言えば、ライナスティとディアメルとか、エンジュとイリスの話も読みたかったなぁなんて。


そういえば、聖夜ノ鐘の響く放課後も絡んでいてちょっとビックリ。