黄昏色の詠使いⅡ 奏でる少女の道行きは

面白かった。
今巻も綺麗な物語だったなと。
派手さみたいなものはないのだけど、読んでいて暖かい気持ちにさせてくれます。


この物語で一番好きな部分は人と人とのつながりのところかな。
ネイトからクルーエルへ、クルーエルからエイダへ、そしてサージェスからエイダへと気持ちを伝える場面の一つ一つが素敵で。
素敵といえばクラウスの祓名民になりたいと思った理由を告げるシーン。
完全に別の人を思い浮かべていたので、不意をつかれました。
ちょっとしたシーンなのですが素敵すぎです。


祓名民のエイダがメインの話だけど、彼女の苦しみの部分をもうちょっと欲しかったなという思いも。
それでも、エイダが決心する場面、クラウスと対面する場面がカッコよくて。


ネイトとクルーエルのなんとも言えない関係、他のにぎやかなクラスメイトと全体を通しても楽しめました。
今後が本当に楽しみです。
話的には色々と大きくなりそうで、なんか不安になる気持ちも。
でも、もう一組の主人公たちの話も読みたいですし。


あとがきに書いてある新しい約束が凄く気になるなぁ。